平成15年6月22日  御五神 グレバエの岡 

 大体が鮎が悪い、鮎が掛からないから磯へ行かねばならなくなるんだ。と、鮎に文句を言いながらルンルン 気分での磯釣り。6月に磯釣りなんて20年以上も行っていないだろうなあ。6月と言えばイサギだが、 どこへ釣りに行こう? 大島でも釣れるだろうが、数釣りは難しそう。それならと愛媛遠征を企てる。 愛媛のどこ? それはもちろん御五神、今一番釣れている場所なんだ。同僚のO氏も「行く」の二つ返事。 と言うことで御五神へ。
 日曜日ということもあり渡船は12隻、船内客は25名。釣り場がないんじゃない? とは皆さん一致した 意見。寝床3番へ10名が上がる。いかに釣れている磯とは言え、速い潮流で10名とはちと多すぎ。これ も釣り客が多いからだろうと、O氏と二人で溜息をつく。
 二人でゆっくり釣れるところが良いなあと言っていると船は本島の方へ。懐かしいグレバエが見える。 「グレバエの岡に誰か上がりますか?」と船頭さんの声に我々二人は上がることにする。ここならゆっくり 釣れそうだ。
 潮はゆっくりと左に動き、満ちに変わろうとしている。間もなく速い上り潮になるはずだ。以前に斜め前にある グレバエに息子と上がったとき、巨大なグレが湧き上がってきた のを思い出す。同じ潮筋のここにもいないはずはない。 期待を込めて仕掛けを流す、流す・・・ん・・・いつ上げてもエサが残っている。何もいない、生命反応なし。まるで真冬の釣りだ。2ヒロ3ヒロのタナではないようだ。潮の緩い間に胴付き仕掛けにし竿2本のタナを探る。 そしたら来た、棒ウキが消し込む。ハリスは4号、強引に巻き上げると丸々と太った40cmオーバーのイサギ。 思わず笑みが漏れるも後が続かない。たまりかねたO氏はカゴ仕掛けで始める。タナは12ヒロ、いきなり竿が満月、 上がってきたのは45cmグレ、12ヒロでグレ? 詮索はしない、釣れたらいいの、O氏も嬉しい笑み。
 潮が速くなってきたのでフカセに変える。大好きな本流釣りが可能だ。ハリスは2号、2Bのウキに5Bを打っての沈め釣り。やや重い目だが潮が速いのでいいか、撒きエサに同調させ70〜80m流せば、竿2本は入っているはずだ。リールのベールを開き、指で糸を押さえては離し、誘いをかけながら送り込んでいると突然ヒューンと糸が弾け飛ぶ。  来たっ。
 1・2号マスタードライが満月になる。流れの中から上がってきたのは41cmグレ、引きが強いはずだ。その後 イサギを追加するも、潮は速まったり緩んだりで条件は良くない。潮が緩めば胴付き仕掛けの竿に変える。こちらはメガドライの2.5号、ハリスは4号、何でも来いだ。そして竿2本半の深さで強烈な当たり、なんと4号ハリスを引きちぎられる。いるんだなあ大物が。だから御五神は大好きなの。
 なんやかんやで釣った魚は、イサギ、グレ、アイゴ、マダイ、オキハゲ、ウマズラハゲ、ホンハゲ、ゴンタ、メンドリ の九種類でクーラー満タン。写真は41cm、43cmのイサギ、子持ちのイサギは40cmを超すと幅が広くなり別魚のよう。刺身、最高に旨かった。

平成15年2月10日 沖の島 2日目 カガリバ

 さあ二日目、風もウネリもなくなり絶好の釣り日よりだ。礒は泊まり客優先、私、息子、O氏の3人はカガリバ、他の二人は昨年クチブトグレの日本記録が出たノコバエ地の3番に決める。今最も安定して釣れている2場所だ。ここで釣れなければ何処で釣れる、自然と気合いが入ってくる。
 カガリバの船着きへ息子、中央へ私、O氏はその左。まずO氏の竿が曲がる。39cmグレ、O氏久しぶりのグレに満面の笑み。息子は足元を攻めているが気配なし。私は右の大きなサラシに乗せて沖を狙う。0号ウキの完全フカセ、ハリスは2号から始める。そしたら来た、道糸が走り手元にぐ-んと伝わる魚信。嬉しいなあ36cmの尾長だ。私も何カ月ぶりかのグレに笑みが漏れる。
 その後3人とも音沙汰無しだが、名礒カガリバ、グレは釣れるはずだ。そしたら私に来た、待望の大物が。沖50mほど流していると、ブ−ン言う音とともにリ−ルのスプ−ルがはじけ跳ぶように逆回転、一気に糸が飛び出す。竿を立てるが止めるなど出来る代物ではない。このパワ−はヒラマサ。1.2号マスタ−ドライが根元からぐにゃっと曲がったまま。しかし何とか止まりリ−ルが巻けるようになる。獲れない魚であるのは承知。「この引き 楽しませてやろうか」と息子に言い、ここでまだ魚の引きを味わっていない息子にバトンタッチ。息子もそのパワ−に満足そう。切られるのは承知だが、息子も腕達者、足元までその魚を寄せて来た。「ヒラマサはここからが難しいのよ」と言っているとその通り。ウキが見え始めタモを用意すると激しい締め込みに合いハリス切れ。まあ仕方ないか、当然だな。寄せれた所を見ると80cmクラスのヒラマサだろう。
 それからがすごかった。続いてまたブ−ンとリ−ルが鳴る。今度は糸を出しながら切られる。それならと2.5号竿に替え、道糸5号ハリス4号で再開。しかしこれも同じ、ブ−ンと一気に切られてしまう。メ−タ−クラスなのか。息子も5号ハリスに変えた途端一気に切られる。息子曰く「止めた これは無理だ グレを釣るわ」正解だろうが、私は諦めずに同じ仕掛けで粘ることにする。ヒラマサは獲れなくても、60cmグレの期待がある。
 それからは息子の独り舞台、足元の礒際でグレが入れ食いとなる。35〜39cmが入れ食い。それもハリス1.5号でないと喰わない。2号ではほとんど釣れず、1.7号ではぽつりぽつり程度。1.5号では入れ食い、細ハリスなので何回も切られているが切られてもすぐに次のが釣れるので息子はそれを楽しんでいる。私は太ハリスで沖に流し大物狙いに徹する。
 ヒラマサの猛攻も止んだ頃、沖に見えていたウキが消し込む。手元に伝わる魚信はとてつもなく大きい、しかしヒラマサのように沖に走らない。グ−ンと来る独特の引き、これはグレだ。それも大きい。グレなら4号ハリスで大丈夫のはずだ、しかし強烈な締め込みで根に入られる。惜しいなあ、逃がした魚は大きい。それからは36〜39cmのグレがポツリポツリと釣れる、どれも尾長グレだ。来るよそのうちに尾長の60cmが。
 息子は相変わらず足元でグレを面白いように釣っている、どれもクチブト。足元のグレに浮気をしてては大型尾長グレは釣れない。午後を回ったころ再び来た、強烈なアタリが。これはヒラマサではない、グレだ。2.5号竿が満月になっている。強烈な締め込みに呼吸が苦しくなる。沖のシモリを避け寄せて来る途中にふっと軽くなる。あ-あハリス切れ、針の所がざらざらになって切れていた。飲み込まれたため細かい歯で切れたのだ、尾長グレかキツだろう。尾長にしておこう、それも60cmの。
 大物のアタリはそれで終わり。結局ヒラマサに4回切られ、尾長らしき魚に2回切られた。4号ハリスを切られたのだから仕方ない。釣ったのは36〜39cmのグレを7匹でした。息子は同サイズをなんと22匹でした。O氏もヒラマサに切られ、太ハリスで挑んでいたのでグレは4匹に終わる。
 ノコバエ3番に行っていた2人はグレ8匹と6匹でした。ここもヒラマサではないが大型のグレらしき魚に何回も切られて苦戦したそうでした。今日は5人でグレ合計47匹、どれも40cmには届かない大きさでしたが、大型魚の引きも堪能し皆さん満足な一日となりました。
 次回の遠征は? もちろん沖の島、今度は8号ハリスを持っていく予定。しかしそんな時には釣れないのが釣り。それもまた楽しい。

平成15年2月9日 沖の島 1日目

 待望の沖の島二日釣りだが天候が芳しくない。重ちゃんが前日より鵜来島へ釣行しているので出発前に電話で様子を聞いてみる。重ちゃんは9匹釣っているとのことで勇んで出かける。早朝、片島に着くと駐車場は満杯、鵜来島、沖の島の人気が伺われる。何とか駐車スペ−スを確保し渡船は金誠丸へ乗り込む。
 宿毛湾内でも船は大きく揺れている。暗闇の中でも波が高いのが解る。そして柏島を過ぎると激しいピッチングとロ−リングが始まる。「この波ではダメだわ」と思う通り、沖の島に着くと南からは大きなウネリ、北からは激しい風で今日の礒廻りのムロバエはてっぺんまで水しぶきを上げている。風裏の南側はウネリでノコバエも波を被っている最悪のパタ−ン。
 「釣り場が無い」、渡船は沖の島を一周して湾内の奥まった所に釣り客を降ろす。我々5人も降りるが風が強くて釣りにならない。私は竿を出さないまま「止めて旅館に帰ろうか」などど言い弁当船で帰ることにするが、息子と二人で、せっかくきたのだからと港の近くの養殖筏の横の地礒に降りる。他の三人は二並島の風裏へ行く。
 息子と二人で釣り始める。地礒にしては良さそうだが何もいない。昼前に息子のウキが消し込む。「来た」と声はいいのだが上がって来たのは30cmのキツ。それからはキツばかり5匹連続。引きは楽しんだがキツでは気合いが入らない。この日はメッキアジ1匹だけク−ラ−に入れる。
 二並島の3人もボ−ズ、仕方ないかこの天候ではと諦めざるを得ない。夕方は写真のようにネタナギとなり、明日の天候に期待する。明日はノコバエ廻り、旅館で明日の作戦を練ることに。泊まり客は我々5人と他の3人だけ、何処へ上がろうか、難しい選択だが、これもまた楽しい。明日釣らなければ来た甲斐がない。疲れもあり、7時過ぎにはぐっすりと寝込んでしまった。

平成15年1月7日 津島 カブト

 初釣りは御五神の予定でしたが、あいにくの大雪、自動車道は通行止めとなる所があり、中止となる。仕方ないので、いつもの3人組は牟岐は津島の釣行に決定。平日なので釣り客は少ないと思いきや、なんと吉野丸は14名。盛期の日曜日なみでした。
 船内クジ、T氏2番、私4番、O氏9番、まずまずかなと思っていると磯クジは3番。スズキバエは1番の人が当然として、我々は安岡バエしかない。で、3人で上がるが満潮近くでもあり波が足元を洗う。ブ−ツに水が入るも頑張る3人でしたが。全くのアタリ無し。
 9時の磯変わりで私だけ隣のカブトへ変更する。ここは津島ではチョウセンオチに次ぐ足場の悪い礒、座れば立ち上がるのに一苦労、立っていればそのままの姿勢で身動きできない。それを承知で上がったのだが、グレが釣れれば足がつる痛みも苦にならない。しかしグレは釣れない、足は次第に痛くなってくる。グレは釣れない、足は痛い、この繰り返し。それが納竿まで、釣れたのはオセン2匹だけ。あ-あ 今日もボ−ズ。
 昼過ぎに安岡バエにいるT氏の竿が満月になっている。大きい。突然水面でバシャバシャとエラ洗い、スズキだ、それも大きい。ヒラスズキの80cmでした。ハリス1.7号で獲るから、彼の腕は大したものです。O氏はその後すぐに道糸から切られる。同サイズのスズキかも知れない、いや50オ−バ−のグレかも、何時の時も逃がした魚は大きい。
 平成15年の初釣りはボ−ズ、今年もどうやら長引きそうな気配であります。写真はT氏、重たそうです。