平成20年12月28日  日振島 無名磯
 今年度の竿納めをしたはずなのだが、今日の28日に同僚のT氏、O氏は日振島へ行くと言うし、息子と息子の友人のアイ君も日振島へ行くと言う。私一人が蚊帳の外、はないでしょう。と言うことで本日は日振島です。我々5名は2,2,1に分かれて釣ることにする。釣り客は25名の満員状態だが、一番に私が一人磯に上がることになる。先日上がったキマグレの近くの無名磯だが、大型が潜んでいるのは承知。淡い期待を抱く。
 息子達は2番と3番の間の磯、T氏達は6番に上がったようだ。今日は1匹長寸のミニバトル、賞金を取りに行かねばとハリス3号で始める。潮はゆっくりと上り潮、ほどなくウキが沈む。来ました40cm近いグレ、続いて同サイズのグレ。おほっ 調子いいじゃん。息子の様子を電話で聞いてみる。「どうだ 釣ったか?」「うん 釣った」「型は?」「40は超えていると思う」。いかん 負けている。ついでにT氏にも電話をかける。「2人ともボーズ」らしい。
 アタリが無くなったのでハリスをグレメタルの1.5号に変える。すぐにウキが消し込み、上がったのは43cmグレ。しかし潮が変わり後が続かない。エサトリもいなくなるから不思議だ。黙々とマキエをし刺し餌を投入する作業が続く。43cmものアイゴが釣れた。30cm近いガガネが釣れた。潮変わりの後、釣れたのはこれだけ。それもそのはず。潮が引けば底が見える。後ろは玉砂利の浜、海底はその延長でシモリ磯もあり、ウキ下は1.5ヒロ以上深くはとれない。アラメでも生えていればいいのだが、丸いゴロタ石の海底が見えるだけ。これではグレは無理でしょう。よくぞ3匹釣れたものだ。
 結果、息子は46cmグレ、38cmアイゴ、35cmヘダイ各1匹。アイ君は30cmグレ1匹、36cmヘダイ1匹。一番最初にグレが釣れ今日は爆釣と思ったそうだが、残念だったようです。T氏O氏は5番に磯変わりし、35cm前後をT氏5匹、O氏2匹でした。さすがです。優勝は息子の46cm。賞金、いいなあ。
 写真は吉田屋渡船さんのHpからDLさせていただいた息子の写真です。下は3人の釣果。今日は渡船客の皆さん芳しくなかったようでした。本年度はこれで終了。
  平成20年12月18日  日振島 あちこち
 日振島へは10年ぶりくらいか。懐かしい。今日は次第に北西の風が強くなり、愛媛県には強風波浪注意報が出る予想だ。渡船客は11名、2〜3名のグループが多く、単独釣行者は私を含め2人だけのようだ。こんな遠くまで単独で来るのは珍しいのかも。磯は船長の勧めで「地の2番のハナレ」に上がる。今日はグレメタルを試す日と決めてある。グレメタル1.5号グリーンを1ヒロとり、上の1ヒロは2.25号フロロ、これをサルカンで結ぶ。さてどうなるか。
 潮と風が逆で釣りにくい。ウキを沈めて何とかマキエと同調させての釣りです。ほどなくウキが入る。グレのアタリだ。昨日の30cmクラスとは違う強い引きに酔う。上がってきたのは43cm。久しぶりの40オーバーだ。グレメタルも大丈夫、43cmグレと強引にやりとりが出来た。これは快釣だと思ったが、横殴りの風が強くなり、波が足元を洗い出した。低い磯なので竿袋など飛ばされないか心配になる。そのとき渡船がやってきて「どうしますか 代わりますか」。やれないことはないが、昨日の魚もあるし無理をすることはない。風の当たらないところでゆっくりと釣りたい。若い頃なら波シブキを頭から被りながらも釣ったものだが、今はその元気はない。歳をとったのだろう。
 代わってきたのは「キマグレ」と言う磯。気まぐれにグレが釣れるのかも知れない。「大型が出るから太いハリスで」とは船長さんの言。楽しみだなあ。潮は左から斜め沖に向かって綺麗に流れている。風は無風状態。さあ、戦闘開始だ。エサトリが無数にいる。オセンとキタマクラのようだ。30分くらいしたとき、ウキがすっと入る。キツなら消し込む。グレのアタリだ。竿をあおるとギューンと締め込む強い引き、先程の43cmグレの比ではない。なんだこれは締め込みが止まらない。竿が跳ね上がる。切られた。フロロ2.25号が切れていた。惜しい残念悔しい。
 続いてウキが入るが、これは36cmのグレ。次にまた強烈なアタリがくる。竿先が水中に締め込まれそうになる。今度は糸を出して竿を立てる。しかしまた締め込まれる。竿を立てるのに糸を出さざるを得ない。ふっとまた軽くなる。今度はフロロ2.25号がザラザラになっていた。根を巻かれたようだ。グレメタルの強さに感心する。今度はフロロの3号を1ヒロとる。それ以上の太いのは持っていない。強引にやりとりするつもりだ。
 ウキが入る。これは33cmグレ。グレがいるんだ。来ている大きいのはグレかなあ、キツではないと思う。ウキの入り方がキツとは違うのだ。キツとは嫌と言うほど付き合ったから分かる。キツではない。そんなとき、またウキが入る。完全なグレの入り方だ。強烈な締め込みがくる。今度は3号ハリス、強引に耐えるとふっとまた軽くなる。切られた。今度はグレメタルが切られた。針のすぐ上から切れていた。メタルラインが切られるか、あーあ もうあかん、ギブアップ。いやまだまだ。今度はグレメタルの1.75号に変える。これでどうだ。
 だが残念、納竿までアタリ無しでした。今回はグレメタルの試し釣りでした。やはりグレメタルは不安です。わずか1ヒロの使用だが、魚の引きがゴツゴツともろに手に伝わり、今にも切られそうな心理的な不安があります。鮎のメタルラインを思い出してしまうからでしょうか。安心してグレメタルを使うにはまだまだ試し釣りが必要のようです。しかしグレ釣りにそんな余裕はない。これからは余裕のある時にだけ使おう。
 いろいろあって楽しい2日釣りでした。今年の竿納めでした。初釣りは1月6,7日にどこかへ遠征です。
  平成20年12月17日  御五神 ピラミッド
 今日から宇和海での2日釣りです。初日はいつもの御五神。渡船客は18名と土日より多い。私は船長の勧めでピラミッドに上がる。先日には大型グレを爆釣していたのを見ているので、今日の期待は大きい。潮は上り潮、日振島方面に綺麗に流れている。さて、引かれ潮を釣るか本流を釣るか、釣れる方で釣ろう。単純な答えだ。
 最初、引かれ潮と本流との境を流す。鏡のような海面からはエサトリも見えない。グレも見えない。いつ上げてもエサが残っている。ピラミッドは御五神を代表する磯の一つだ。グレがいないわけがない。今度は本流を流す。50mほど沖にシモリ磯があり、そこまで流したとき竿がグーンと引かれる。来た、来ましたよ。綺麗に曲がるインテッサ、気持ちいい。上がってきたのは30cmグレ。小振りだが最初のグレに笑みが浮かぶ。本流の中で釣れると分かったので大好きな本流釣りに徹する。シモリ磯の手前で喰ってくる。型は35cmくらいまでだが激流の中を寄せてくる抵抗は大きく、まるで大型を掛けたみたいに楽しい。
 10時過ぎ、潮が下りに変わる。下りに変わると喰いが活発になる。流れが速いのでエサは深くは入っていない。おそらく1ヒロくらいで喰っていると思われる。こんな釣りは楽しい。しかし下り潮の釣り場は前に大きく根が張り出していて取り込みが難しい。強引に巻いて根の上に持ってこなければならない。何匹かは根に掛かり切ってしまうのもあった。30〜35cmばかりなので強引に取り込む。欲を言えばあと少しだけ大きいのが欲しい。せめて40cmあればなあと思うが贅沢か。結局、納竿までに14匹でした。
 写真は下り潮の状況。白い筋になっている流れの中で釣れました。向こうの磯は右から、桑の子、桑バエ、イマバリ、エボシの名礁群です。明日は日振島、今夜はホテルでゆっくり寝て体力の回復です。
  平成20年12月16日  牟岐大島 9番馬の背
 息子の牟岐大島への釣行です。船内客14名中9番だったらしい。最下位に等しいクジだ。磯クジは9番、ジョウギがあるが無理でしょう。足場が悪いので誰もが敬遠する「馬の背」へ行けとは船長さんの言らしい。息子は2年前にこの磯で60cmキツを釣り上げている。「グレメタル」のチャンス、1.5号のグリーンで始めたらしい。
 で、釣れたのは写真の釣果、グレは30〜38cmが6匹、28cmイサギが2匹。満面の笑み、大満足の息子です。普通のフロロカーボンと変わらない釣果だったようです。ただ、60cmキツと思われる大型のアタリが2回あり、2回ともフロロとの結束部で切れたらしい。仕掛けは、グレメタル1.5号グリーンを1ヒロ、フロロカーボン2号を1ヒロ、結束は普通の電車結び。息子が言うには、「サルカンを使わないと、メタルがフロロを切ってしまう」。
 明日は私が出陣、御五神と日振島の2日釣りです。「グレメタル」を使うつもりです。サルカンを使うのが良いのは息子が証明してくれた。狙うは50cm〜の尾長、平成20年度の竿納めです。  
  平成20年12月13日  御五神 ヒナダン
 息子と二人で釣行です。御五神への釣り客は11名。クジで当たった磯は、ヒナダン、グレバエ、5番の南、など。さて、どこへ行きますか。今日は大潮、下げ潮での釣りです。グレバエは上り潮の釣り場なのでパス。5番の南は上り潮で釣ったことはあるが下げ潮では以前にボーズだったのでパス。ヒナダンは、私は初めてだが息子が上がったことがあり「上り潮の釣り場と思う」と言う。しかしササバエと並んで、御五神で5指に入るほどの名礁。私は磯割り外の「中ノ瀬」へ行きたかったのだが他船が行ってしまった。残念。ヒナダンへ上がるしかないでしょう。
 朝一はまだ上り潮が残っていた。コマセを撒くとグレが舞う。息子が数投目でグレを釣る。30cmくらいか、小型だが満面の笑み。「今日はこの1匹だけになるぞ」などと冗談で言っていたら、本当、その通りになってしまった。すぐに潮が変わり、下げ潮となる。7時半くらい、それから6時間、エサトリもいなくなり、海からの生命反応が消えてしまった。
 私のウキは納竿まで全く反応無し。息子も最初のグレだけ。カワハギも磯ベラも何も釣れない。こうなればキタマクラやアカジャコが可愛いく懐かしい。納竿の時間が来たので竿を仕舞い、周辺の写真を撮る。写真は、手前が名礁「ササバエ」。今日は落水した人があり、釣果も芳しくなかったようです。向こうは「オオバエ」。沖に迎えの船が見え始める。ササバエの人も道具を仕舞い、迎えの船を待っているようです。そんな風景を撮っていたら、なんと、息子の竿が曲がっている。それからはワイワイとお祭りです。家に帰って見てみると偶然カメラに写っていました。釣り上げたのは真っ黒いグレ。静かな海の岩礁に潜み、時折エサをハミに住処を離れる居着きの大型グレ。徳島ではこれを古くから「穴グレ」と言ってきました。息子が釣ったのは48cm、いい型です。前回の「低ゲタ」と同じで納竿間際の勝負でした。
 「グレメタル」を試したかったのですが、終日アタリ無しでしたので未知数です。次回に持ち越しとなりました。
  平成20年12月10日  牟岐大島 桃の近く
 津島へと勇んで出かけたが、南からのうねりが大きく使える磯がない。仕方ないので大島へ転身です。船内客は11名。平日というのに多いなあ。クジは4番、まずまずかな。しかし磯クジは17番。えっつ  17番て何処? 桃のあたりだろうなあ。やはりそうだった。桃オチ、桃の木と上げて私は桃の地かな、初めての場所なので名前は知らない。裏磯へはめったにこないのだが、今日はうねりが高く表も限られているので、裏磯は満杯だ。
 開始30分くらいでウキが消し込む。グレだ、グレが釣れるのだ。34cmのグレ、嬉しいなあ。その後強いアタリが来る。締め込まれるが何とか耐えた瞬間、道糸が切れる。傷でもあったのかなあ。仕掛けを作り直してすぐにまた強いアタリがある。これも道糸から飛んでしまった。何か変だ。道糸を手で引っ張ってみると感嘆に切れる。朽ちているようだ。いつ巻いたか覚えていないが、長いこと使っていたんだろうなあ。しかし惜しい2匹だ。
 リールを代え釣りの再開だが、エサトリのアカジャコが邪魔をする。アジも回遊してきたりしてグレの気配はない。潮が満ちに変わるとエサトリがいなくなった。チャンスとばかりエサを巻き込むと下で巨大魚が舞う。大きいので60cmはありそうなキツの群だ。しばらくしてギューン、プツン。これも道糸から飛ばされた。このリールの糸も朽ちているようだ。続いてきたのは糸を出すがこれも取り込めない。当然だろうな。
 T氏の電話のアドバイスもあり、ハリス用の3号糸があるのでこれをリールに巻き3号通しの仕掛けを作る。程なくウキが消し込む。ギューンでパシッと糸が切れる音がした。すごいなあ、しかしもうギブアップ。ウキを5個失ったのが痛い。最初に釣った34cmグレ1匹に終わりました。
  平成20年11月29日  御五神 高場
 晩酌をしていると、ふと御五神へ行きたくなったので一人で釣行しました。御五神もグレシーズンに入った模様で、釣り客は11名と多い。今日はグレラリートップタイのA氏も来ている。A氏のお誘いで一緒に高場に上がることにする。先日に大物が釣れたらしい。磯に上がったすぐ息子から電話が入る。「どこに上がったん」、「高場」、「高場はあかんだろう」、「ピラミッドと迷ったんだが」、「今日の大潮なら絶対ピラミッドだ」。息子は大潮のピラミッドでグレを爆釣している体験がある。電話が終わったと同時にウキが消し込む。グレだわ、嬉しい、35cmのグレ子ちゃんです。高場もいけるじゃん。
 続いて同サイズのグレ。今日は爆釣、・・・・、しかし今日はこれまで。8時過ぎに潮が変わると以後納竿までグレのアタリ無し。シマアジ、アイゴ、カワハギ、サンタ、ゴンタ、赤アジ、イソベラ、小型キツ、ガガネ、オセン、チョウチョ、キタマクラと水族館が開けそうです。
 で、今日のピラミッド、35〜45cmグレを12匹ですって、クーラー満タン。「ニシキ」での釣り人が47cmでラリー大物部でトップ更新。匹数は今日一緒に上がったA氏の6匹(38cm以上のグレが対象)が今日現在のトップ。ハードルは次第に高くなっている。大物部門、匹数部門、それぞれの優勝は、賞金(?)万円。期限は12月29日まで、皆さん頑張りましょう。写真は「高場」から撮した名礁「ヒデサン」今日も竿を曲げていました。
  平成20年11月26日  牟岐大島 ヒッツキ船着
 先日のリベンジです。26日水曜日、平日というのに渡船客は16名。日曜日より多い。クジは15番、確率論は正しいようだ。磯クジは3番。最後なので皆さんが磯上がりしてから空き磯を探すしかない。ヒッツキの船着きが空いていたので上がることにする。コマセを撒くと巨大な魚が下で舞う。キツの群れだ。御五神の再現だが、ここは全てがキツのようだ。1割でもグレが見えれば良いのだが、グレは見えない。ハリス1.5号で始める。ギューンで瞬殺、60cmを超えるキツもいるようなので、これでは無理だわな。次は1.75号、これも瞬殺、続いて2.25号ハリス、以後アタリ無し。ヒッツキのキツは賢い。結果、釣れたのは30cmのイシガキダイのみ。
 この日、他の釣り客の皆さんはグレを釣っていました。私はキツに遊ばれて仕方ないです。大島の釣りは難しい。次回からは御五神の予定。現在グレラリートップタイの私としては行かねばならない。期日は12月29日まで、狙いは優勝。
  平成20年11月23日  牟岐大島 あちこち
 息子と二人で久しぶりの牟岐大島です。渡船客は13名。私のクジはなんと13番。息子は4番。磯クジは18番の裏周り。吉野丸は表の残り磯を探す。今日は連休の中日とあってどの船も釣り客が多いので空いている磯がない。私は息子と二人でマナイタの地の西に上がる。最近マナイタの地は釣れているようなので期待するが、今日はベタナギ、エサトリも全くいない。
 「今日はボーズだわ」いつものセリフが出てしまう。12時に磯変わりをする。息子は沖ソエの谷へ、私はマルバエ奥の無名磯へ。第1投に小型のアイゴが釣れる。それならと仕掛けを胴付きのアイゴ仕掛けに変えると棒ウキが心地よく消し込む。カンカンと竿をたたく独特の引きはアイゴ。しかしこれは大きい。ハリスは2号だが根を巻かれてプッツンでした。2匹目も同じくハリス切れ。沖で掛けているので取り込みが難しい。
 息子は今回も納竿5分前に写真の33cmのグレを釣ったようです。もっと早い時間に釣れれば良いのにとは息子の弁。まあ、釣れたら良いでしょう。
  平成20年11月15日  御五神 低ゲタ
 息子と二人で御五神へ再挑戦。土曜日と言うのに釣り客は5名。徳島の磯釣りと較べたら静かなものだ。上がった磯は「低ゲタ」。本島と寝床の水道にポツンとあり、潮は激流となって流れる。大好きな潮だが、朝の満ち潮はウスバの大歓迎を受ける。「あかんなあ 今日はボーズだ」との声が漏れてしまうも先日の西一番の再現を期待する。
 10時に引き潮に変わると、ウスバはいなくなり、代わりに大きな魚がコマセに舞う。キツの群れだ。60cmくらいのも見える。尾の黒いのはキツだが、尾の白いのも混じっている。グレだ。キツの群にグレが混じっている。9割がキツ、1割はグレ。この1割に期待を寄せ、息子と二人でワイワイと仕掛けを投入する。
 しかしアタリは無い。コマセは拾っているのだがサシエサには喰ってこない。別に珍しいことでは無い。こんなとき、いろんな対策があるようだが、私はハリスを細くすることにしている。息子は1・75号で通しているが私は2号から1・25号へ落とす。そしたらウキが消し込んだ。ギューンで瞬殺。キツだろう。グレならもう少し抵抗出来るはずだ。活性が上がってきたのか、息子も竿を大きく曲げる。ギラリと見えたのは50cmくらいのキツ。竿が跳ね上がる。西一番の再現だわ。
 何度か切られた後、ウキがすーっと入った。今までの消し込みとは違う。瞬殺ではなく大きく曲がるインテッサ。これはグレだ。しかも大きい。1.25号で46cmのグレを取り込んだことはあるが大丈夫だろうか。締め込みに竿をのされる。糸を出して竿を立てる。頭の中が真っ白になる。何度かのやりとりの後、グレの姿が見えた。やっと来た、1割のグレが。タモに入ったグレを見てほっと一息。
 その後、再び同じようにウキが入る。これもグレのアタリ。しかし今度は止まらない。ぐんぐんと締め込まれる。これは無理、1・25号で闘う相手ではない。竿が跳ね上がっても仕方ないわ。
 息子も何度も竿を曲げるがキツばかり。ハリスが太いからだろうか、理由は分からない。時間も少なくなってきているので、息子もハリスを1.25号に落とす。納竿の2時が来た。遠くで迎えの船が行き来する。私は竿を仕舞い、片づけをしていると息子が大きく竿を曲げている。グレだ。仕舞ってあったタモを取り出し無事取り込む。沖には迎えの船が来ていた。最後の最後にグレを釣り上げ、ボーズを免れることが出来た息子は満面の笑み。
 写真上は「低ゲタ」から見た「寝床」の1〜8番。この日はべた凪でした。鏡のような水面から無数のキツとグレが見えたのだが。上は息子の釣った40cmグレ。下は私の45・5cmグレ。カワハギのサイズも大きいのが嬉しい。
  平成20年11月12日  由岐 小ネムリ
 アイゴ狙いに由岐へ。今日はベタナギとの予想だったが、なんと、波長の長い大きなウネリで、使える磯がない。上磯ではオオバエの一部、下磯では小ネムリと山のハナしかない。そのまま帰った釣り客も多かったようだ。私は何とか小ネムリへ上がることが出来、ほっと一息。
 しかし、荒れがひどいのか、エサトリもいない。ときどきウキを消し込むのはフグ。フグは安戸池で充分なのに。やっとアイゴのアタリがあったが、手のひらサイズの小型。こんなのしか釣れないので仕方ない。一緒に上がったフカセ釣りの人はアタリ無し。荒れているのでグレに良いかと思ったが、グレのアタリも無いようだ。結局は、午後1時に撤収となり、小型アイゴ4匹に終わる。この荒れでは仕方ないでしょう。
  平成20年11月1日  御五神 西一番
 まだグレの時期は早いが、息子と息子の友人のI君の3人での御五神釣行です。釣り客は他に1人で計4名。大きな渡船を貸し切り状態。グレ釣り盛期では考えられない贅沢だ。渡船は6隻、寝床1番かヒデサンか西一番へ行きたいなあと言っていたら、息子が1番クジを引いてきた。御五神は来ている渡船の数によって磯割りが変わる。6隻ならどちらかの1番が入っているはずだ。西一番だった。ラッキー今日はついている。
 西一番は引き潮の釣り場、朝の満ち潮で釣れるのはキタマクラばかり。3人ともあちこちとポイントを探るがアタリ無し。この調子なら引き潮もわからんなあと、ボーズが脳裏をよぎる。10時過ぎ、引き潮に変わる。西二番との水道は写真のようにゴーゴーと激流となる。以前にはこの激流の中でグレが入れ食いになったが、今日はどうかな。
 磯際を流していたウキが消し込む。来たっ、まだ魚を釣ったことのないインテッサが綺麗に曲がる。魚体が白い、40cmのキツだった。それからはウスバハゲとキツの猛攻、絶えず誰かが竿を曲げるも半数はハリス切れ。水面にはウスバハゲ、水中にはキツ、歯の鋭い魚の猛攻だ。ウスバハゲは50cm、キツは40cmと引きはそれぞれに強いのだが、狙いの魚ではない。みんなが悪戦している中、息子が激流の中からグレを釣り上げる。さすがだわ。43cmのクチブト。今日最初のグレに満面の笑み。グレもいると分かったので気合いが入る。
 激流の水面が鏡面のようになる時がある。その時に見えた。茶色っぽい魚体に尾鰭がピシッと決まったグレがコマセに浮いてくる。尾長だ。クチブトも見える。無数にいる。尾長の50cmを超えるのも見える。切られていたのはキツばかりではなかったかも知れない。2号ハリスで闘う魚ではない。急いでハリスを3号に変える。隣のI君がグレを掛けた。タモを手渡そうと竿を左手に持ち代えたとき、ドスンとのされる。来たっ、これは大きい。インテッサの穂先が水中に刺さる。しかし持ちこたえた。水中に見えたのはグレ、それも茶色い、ついに来た、尾長。これを釣るために高価なインテッサを購入したんだよ。タモに入った尾長、黒いエラ蓋が茶色い魚体に眩しく、すらりと伸びた尾鰭が美しい。43cmだったが久しぶりの尾長に感激。
 続いてI君の竿がのされる。糸を出し竿を立てるが締め込みは止まらない。これは尾長の50オーバー間違いない。グングンと本流の中へ締め込まれ痛恨のハリス切れ。惜しかった。息子のインテッサも締め込まれている。これも大物のようだが竿が跳ね上がる。間違いなく尾長だと残念がる。水面には無数のウスバハゲが舞う。これを避けてサシエサを投入してもすぐに寄ってきて針が無い。大量のコマセに紛れさせてサシエサを投入すると、グレのタナまでサシエサが届く。グレは喰い渋り、タナは次第に深くなって行くが、ウスバハゲの猛攻から逃れる策として仕方ない。あとはグレが来るかキツがくるか。
 本流を流していたとき父から電話が入る。「どうだ 釣れるか」「ポツポツだが釣れる」と言ってたとき、右手に持っていた竿がドスンと引ったくられる。竿を立てることが出来ず一瞬にして切られた。糸をフリーにしていなかったミス。左手に携帯電話を持っていなかったらなあと思うが仕方ない。ハリス3号を切っていく魚、尾長だろうなあ、残念。
 その後、40cmのアイゴ1匹と、納竿間際に40cm尾長を追加する。今日は尾長が2匹も釣れた。息子は最初の43cmクチブト1匹に終わる。2号ハリスを使用していたので取り込めなかったのが何回もあったようだし、引かれ潮を釣っていたので分が悪かったのかも知れない。尾長は激流の中にいた。I君は40cmクチブト2匹。皆さん、それぞれハリス切れは7〜8回はあったと思う。すべてがキツではなく、尾長もいただろうな。ハリス1.7号から始め、キツの猛攻に仕方なく太ハリスに代えざるをえなかったので、グレのアタリも渋くなってきていたようだ。針ハズレも何回かあったのはそのせいだろう。グレ釣りは難しい。
 写真下は40cmと43cmの尾長グレ、この美しい魚体に魅せられグレ釣りは止められない。
  平成20年10月29日  中林 地雀
 中林でアイゴが釣れている。中雀と地雀にはアイゴがエサトリのごとく群れているらしい。ほんまかいな、行けば分かる。中雀へ行きたかったがクジが最悪(20人中17番)で地雀になってしまった。はたしてアイゴはいるかな? 仕掛けはいつものアイゴ専用仕掛け。今日のハリスは1.25号、胴付き、3本針仕掛け。アイゴがいるなら必ず喰ってくる。ウキを消し込むのは磯ベラ、カワハギとアジがほとんど。時折20cmアイゴが喰ってくるが、期待したほどではない。50匹を目論んでいたが甘かったようだ。結果は5匹。現実はこんなもんでしょう。また次の機会があるさ。
 アイゴ釣りはひとまずお休み。この週末は息子と一緒に御五神の予定です。尾長が出ているらしいが、これまたほんまかいな。いけば分かる。
  平成20年10月22日  武者泊 スミイソ
 武者泊でアイゴが釣れているらしいので釣行しました。武者泊は沖磯へは何度か上がったことはあるのですが、地磯へはほとんどない。アイゴなら「スミイソ」が良いらしいので上がることにする。奥まった磯で釣りやすく、いかにもアイゴがいそうなポイントだ。仕掛けはいつものアイゴ仕掛け、アイゴがいるなら必ず釣れる。棒ウキが消し込む、25cmグレ。カワハギの30cm近いのも喰ってくる。これらと1時間ほど遊ぶが肝心のアイゴが来ない。グレが見えなくなったとき、棒ウキが10cmほど沈む。アイゴ独特のアタリだ。ついに来たアイゴちゃん。カンカンと強い引きにメガドライ3号竿の穂先が水中にしめ込まれる。アイゴ釣り大好き人間にとっては至極の瞬間だ。
 アイゴはカワハギ混じりで順調に釣れ続ける。ここで困ったことがおきた。クーラーに入らなくなってきた。仕方ないのでカワハギの半数を捨ててアイゴを入れていく。釣ったカワハギは全て放流。30cm近いのもいるが惜しいけど仕方ない。まさかいつものクーラーが満杯になるとは思ってもいなかった。さすが武者泊だわ。
 午後潮が変わったころ、棒ウキが水中に消し込む。今までにない強烈なアタリ、竿先2番くらいまで水中に没し竿が立たない。ハリスは2・5号。これは獲れないと思ったが何とか持ちこたえ、がばっと浮き上がったのはコロダイ。56cmあった。さすがに大きい。その後、2回ほど同様のアタリがあったが、ハリス切れと根に持ち込まれてバラシ。今日はアイゴ釣りの日、コロダイは1匹あれば良い。と負け惜しみです。
 今回は単独釣行でした。行きは松山経由で5時間、帰りは高知経由で6時間。往復で700km。11時間の運転は疲れるかと思ったが、以外と元気です。狙いの魚が釣れたからかなあ。また行こうっと。
  平成20年10月15日  由岐 テグス
 今日はアイゴ狙いにと由岐の磯への釣行です。仕掛けは棒ウキ胴付き3本針仕掛け。アイゴがいるなら必ず釣れる仕掛けと確信している。先日よりアイゴのアタリがある平バエへと思うが、船長の薦めでテグスの船着きから平バエを狙うことにする。朝一、第一投、棒ウキが消し込む。カンカンとアイゴ独特の引きは、アイゴ釣り大好き人間にとっては至極の快感。上がってきたのは30cmのアイゴ。今日はクーラー満タンだ。
 しかし釣れたのは最初の1匹だけ、黙々と仕掛けを打ち込むが釣れてくるのは、カワハギ、サンタ、サンバソウ、小型グレ。カワハギは30cm近くあり、これはこれで嬉しい。サンタを嫌う釣り人は多いが、この白身だけを剥いで刺身にすると絶品なのです。皮の側の赤身を捨てるのがポイントですが、刺身良し、洗い良し、酢味噌に浸けると・・・酒はいくらでもすすむ。これがサンタとは誰も気付かない。
 納竿間際に30cmアイゴが来る。結果、狙いのアイゴは2匹でした。由岐の磯は現在アイゴの絶対数が少ないようです。アイゴは何処にいるのかなあ。産卵を終えた「落ちアイ」、由岐にいると思ったが、ここまで下がっていないようだ。どこかに必ずいるはずだが、どこかなあ。
 アイゴがどこにいるか分からないので、次回は大島でイサギを狙うかな。
  平成20年10月7日  中林 イセコバエ
 鮎釣りを終了し久しぶりの磯釣りです。磯は好調が続く中林。高崎に行きたかったのだが、釣れていないようなので船長の勧めで、前日グレが釣れていたイセコバエへ上がる。マキエと同時に超小型グレが無数に舞う。これを避けながら釣るのは秋磯の宿命か。手の平サイズがポツポツと釣れるので退屈はしない。
 9時頃、これまでとは違う強い締め込みがある。メガドライ1号竿が綺麗に曲がり気持ちいい。上がってきたのは30cmグレ、グレ子チャン久しぶりです。続いて同型が来る。どうも群が来ているらしい。その後、強烈な締め込みで1・5号道糸からとばされる。シモリ磯を巻かれたようだ。何だろうなあ、多分チヌだろう。40cmクラスの引きだった。
 9時過ぎからアジが回遊してきて一面アジアジアジ・・・これが納竿の4時まで続く。アジを避けて釣るのは難しい。手の平サイズのグレを数匹釣った程度でした。しかし久しぶりの磯釣りを満喫しました。