平成19年5月24日  牟岐津島 夕釣り

 午後から職場の釣り大会。参加は5名と少ないが釣り歴ン十年の強者揃いである。午後からと言うことで津島の夕釣りに決める。低気圧の接近でウネリが出ている津島は釣り場が限られてしまう。私はT氏と一緒に「サンゴの高」へ上がる。ここに登礁するにはロッククライミングそのものだ。まず、船首から磯に鉄杭を打つ、穴は目の高さくらいの位置だから大変。続いてその鉄杭にしがみつき狭い足場を確保する。勾配のきつい壁に身体を預けたまま荷物を磯上げする。釣りやすい「東」は波の底なので仕方ない。なんとか登礁し終えてフーフーと息を切らすのはT氏も同じ。
 釣り始めると一面のエサトリ。エサトリを撒き餌で引き寄せておいてなどという技は無意味。一面エサトリの海。5秒でエサは無くなるがエサトリなんか気にしないで仕掛けを打つのみ。出会い頭に期待するしかない。そんな中でT氏の竿が大きく曲がる。「これは大きい」とT氏。新調の真っ赤なメガドライが根元から曲がっている。左の「東」へ持って行かれプッツン。惜しいけど相手が大きすぎた。最近大型の尾長があたっているようなので尾長にしておこう。しかし惜しかったな。続いて私にもアタリがあるがハリ外れ。引き具合からしてこれはアイゴかなあ。
 夕釣りは午後6時30分まで。エサトリを相手に黙々と仕掛けを打ち込んでいると再びT氏がかけ合わす。今度は取り込めそうな感じ。しかし上がってきたのは40cmのキツ、残念でした。グレ1匹長寸の大会です。その後は小型キツの猛攻。
 午後6時頃になったとき、刺し餌が残るようになる。地合が来ようだ。沖に払い出るサラシに乗せていた私のウキが消し込む。ぐんとしなるメガドライ。来ましたグレが。しかし引きは弱い。28cm尾長でした。T氏も同型。地合なんだが後が続かず納竿となる。ところが帰りがまた大変。潮が引いているので渡船ははるか下にある。恐る恐る磯を伝い降り最後は船首へ飛び降りです。おー恐い。
 結果は「クレ石東」でのN氏が38cm口太グレを釣り優勝でした。他の皆さんは25〜28cm尾長を数匹ずつでした。久しぶりの磯釣りに満足でしたが、「サンゴ高」は疲れた。今年60のお爺さんにはきつすぎる。もう二度と登礁することはないでしょうな。

平成19年5月20日  安戸池 釣り大会

 久しぶりの番外編は安戸池の釣り大会。8〜13キロの大ブリ200匹放流との前宣伝に誘われ、参加者150名あまりの大フィーバー。午前7時、恒例の抽選が始まる。なにしろ人数が多いので20番以内くらいに入らないと好釣り場は確保できないだろう。呼ばれた番号の人が順次釣り場に向かう。私の5番は出てこない。残り3分の1くらいになったとき「5番」とやっと出た。いつもながらクジ運は悪い。釣り場を見渡すと好釣り場は空いていないので、4号通路に場を構えることにする。
 ハマチ・カンパチ狙いなので生けアジを泳がす。ピクピクと浮子が動くだけで引き込まれない。「ここではボーズになる」と判断し、同僚のG氏とY氏が陣取っている通路のロープ際に割り込ませてもらうことにする。こんなときに同僚がいるとありがたい。
   10時放流開始。10キロ平均のブリから、緊張したムードが漂うも誰の竿も曲がらない。ブリは出ているのだが、沖へ走ってしまったようだ。続いてカンパチ、これは単純なのか、すぐに竿が曲がる。G氏、Y氏、息子が1匹ずつ釣り上げる。父と私は反応なし。まあ、午後の放流があるさ。
 午後の放流までに、皆さん何回かアタリもあり退屈しない様子だが、私は一人蚊帳の外、退屈この上ない。そして2時、再び放流が始まる。巨大ブリは相変わらず喰ってこない。そしてカンパチ、今度は通路が俄然騒がしくなる。竿を水中に引っ込まれている人、オマツリしている3人、ダブルで掛けてヒイヒイ唸っている人。放流はこうでなくっちゃ。息子が掛ける、父の竿が曲がる、G氏の竿も、Y氏の竿も同時に曲がる。私はタモを持つが私の浮子も消し込んでいる。タモをほっといて竿に飛びつく。カンパチの強烈な引きが伝わるも、遅れをとったのか、横のロープに絡み、切られてしまった。「タモ、タモ」との声に、私の竿はほっといてタモを持つ。息子、Y氏、父は1匹ずつ、G氏はダブルで来ている。通路に5匹のカンパチが横たわる。まだまだカンパチはいるようだ。私は残り1本の針に餌をつけ投げ込むといきなり重いアタリが竿に伝わる。息子も掛けているようだ。ふっと軽くなり私はバラシ、息子は1匹を追加する。ふーふーと息を切らせる、狭心症に良くないなあなどと言ってはいられない。喧騒が過ぎ一息ついて周囲を見渡すと、どこも同じような光景が。皆さん1〜2匹を釣り上げていた。
 今日は釣り大会、同僚のG氏はカンパチ3.8キロを釣り準優勝、彼は合計5匹のカンパチを釣って150名あまりの竿頭、お見事です。同行のY氏は初心者ながらカンパチ2匹。我が家は。父はカンパチ1匹、息子はカンパチ2匹、ハマチ1匹。どれも3キロ超で満面の笑みでした。   私は? 皆さんのタモ係を志願したわけではないのですが・・・。来週に2回目の大会があるらしい。来週こそはタモ係を脱出、13キロ釣って・・・釣りたいなあ。  

平成19年1月7日  宍喰 北ワレ 

 低気圧通過で海上は大シケ、3〜4mの波との天気予報だが、北西に強い宍喰なら釣りになるとの息子の言に誘われ、強風波浪雪注意報の出ている中の釣行となりました。朝4時、家を出る時間には大雪、車には5cmほど積もっている。ところが天気予報とは裏腹に、牟岐の内妻海岸を見てびっくり。なんと海はベタナギ、舞っていた雪も止み、風は微風程度。予報とは全く違う天気に胸は踊る。
 上がった磯は北ワレの端、私も息子も初めての磯だが見るからに良さそう。爆釣の予感がする。しかし昨日の低気圧通過の余波が残っているようで、磯の前は真っ白なサラシがドーンと前方に払い出している。少し荒れ過ぎかな、などと思っているとウキが消し込む。メガドライ1.7号が心地よく曲がるも35cmのタカノハ。続いて30cmタカノハ。またも35cmタカノハ。連続3匹。あーあ、嫌な予感がする。続いて20cm磯ベラ、20cmカワハギ。
 息子、40cmイラ、40cmゴンタ、30cmメンドリ、赤いのばかり。黒いのは全くアタリ無し。天気は晴れて風が出てくる。横殴りの強風となるが釣りにならないことはない。冬の釣りならこれくらいの風は覚悟しなければならない。相変わらず磯ベラ、ゴンタなど赤いのが釣れてくる。11時頃に潮が変わり、今まで見えなかった無数のエサトリが見え始める。地合かと思うとき、エサトリの集団の中で漂っていたウキがすっと消し込む。ぐんと伝わる重さ、グレだ、グレだわ。浮き上がった今年最初のグレに笑みがこぼれる。35cmだが嬉しい。すぐ後に息子も掛ける。新調のインテッサG4が綺麗に曲がっている。「大きいわ」、それもそのはず浮き上がったのは縞模様が美しいイシダイ、美味そう。その後私にもアタリが、しかしこれは瞬時に切られる。針の所で噛みきられていた。イシダイにしておこう。その後、エサトリもいなくなり納竿までアタリ無し。
 初釣りは私グレ1匹、息子はイシダイ1匹に終わりました。しかし、釣りはこれから。今年は燃えています。