平成18年12月29日 菰淵 中ウルシ3番 菰淵へは3回くらいしか釣行したことがない。北西の風が強くて他の釣り場が釣りにならないときの待避的な釣り場のイメージしかないが、グレの魚影は濃く、コンスタントに釣れる所として人気は高い。今回も他の釣り場が出船できないので釣り客は21人と多い。しかし、この北西に強い菰淵もさすがに今日は釣り場が限られるとは船長の談。気温も低く、昨夜は雪も降ったようだ。大シケは続き、よくもまあこんな日に来たものだと、3人であきれたりもする。 我々は中ウルシ3番と言うところに上がる。両側から強風が吹き込み、立っていられないときもあるが、何とか釣りにはなるようだ。普段なら誰も上がらない磯かも知れないが、今日は程良い荒れもあり、こんな日には3級ポイントが1級ポイントに変わることもある。第1投目にO氏がかける。最近このパターンが多い。30cm弱の尾長だ。手がかじかむほどの寒さも忘れ笑みがこぼれる。 グレは25〜35cmくらいのがぽつぽつと釣れ、結構面白い。そんなとき、私の竿が強烈に締め込まれる。メガドライ1.7号が根元から曲がり穂先が海中に没する寸前。道糸2.5号にハリス1.7号、糸の限界と思い糸を少し出し、竿を立てた瞬間竿が跳ね上がる。やっぱりな、と思って糸を見ると道糸から切られていた。岩を巻かれたようだ。残念、惜しい、逃がした魚はいつも大きいのだ。 続いてT氏の竿が大きく曲がる。新調の赤いメガドライ1.7号が綺麗な弧を描く。がばっと浮いたのは丸々とした46cmグレ。久しぶりに見る46cmは大きい。私に来ていたのはこの兄弟かなあ、などと残念がる。O氏も竿を大きく曲げるも瞬間に跳ね上がる。何だろうか、待ったなしだった。T氏は35cmイシダイを釣ったし、磯際だったからイシダイかなあ。残念無念。その後、T氏が大物をかける。ヒューンと沖に走られ、やりとりするも切られてしまう。1.7号ハリスで闘う相手ではなかったようだ。ブリかヒラマサだろう。 風は相変わらず強いが、3人でワイワイと釣りを堪能できました。結果、T氏35〜46cmグレ4匹、35cmイシダイ、O氏25〜35cmグレ3匹、私25〜35cmグレ6匹でした。私は数は多かったけれど小型ばかり。二日間の1匹長寸の優勝はT氏の46cmでした。菰淵では40オーバーは難しいと思われ、前日のO氏の43cmで決まりかと誰もが思っていたのだが、T氏の大逆転でした。 今回の釣行、無理にこんな日に来なくてもと思うような二日間でした。我々サラリーマン釣り師は日が限られてしまうのが辛い。この冬は二日釣りの機会はもうない。高知、愛媛に来るとしても日曜、祝日しか来れない。しかし、日帰りでも良いから、もう一度鵜来島の磯に立ってみたい気持ちは続く。あのグレの上品なウキの消し込みが脳裏から離れない。 |
平成18年12月28日 姫島 四人バエ いつもの3人で鵜来島へ27・28日の予定だったが、低気圧通過のため28・29と一日ずらしての釣行となった。ところが両日とも沖の島定期船が欠航なるほどの大荒れ。海上では20m近い風が吹く中、それでも磯釣り渡船は出航する。家本渡船の笑々丸には我々3人を含め5人の釣り客だけ。さすがにこの天候で出かけてくる釣り人は少ない。水島周辺は釣りにならないだろうが、今回は姫島廻りなので風裏の釣り場はある。姫島へは何十年ぶりだろうか、以前に来たときにはヒラマサ狙いだったがメータークラスの猛攻に会い、14号ハリスを切られた思い出がある。今回もヒラマサが回遊しているとの情報もあり、安戸池仕掛けを持参している。ヒラマサよ、いつでも来い。 我々は四人バエへ上がる。ここは姫島の中央部にあり、姫島を代表する一級ポイントの一つ。外海の大荒れが嘘のように穏やかなので一安心する。現在好調の姫島、O氏がいきなりグレを釣る。35cmクラスだが姫島第1号に笑みがこぼれる。続いて私のウキが消し込む。これも同クラスだが久しぶりのグレに満面の笑み。続いてT氏も同クラス。3人仲良く釣ったところで今日の釣果予想は「3人で50匹かなあ」などと大きな事を言う。しかしこれが災いしたか、以後は全く釣れなくなった。 グレどころかエサトリの姿も見えない。そんなとき私のウキが勢い良く消し込む。来たっ、強い引き、これは40オーバー間違いなし。しかし浮いたのはキツ、残念と思った瞬間、下から大きな魚体ががばっと現れる。サメだ。2メーター近いサメが40cmキツを丸呑みした。あれま、これでは釣れんはずだ。O氏も43cmグレをかけるがサメに追いかけられ、あやうく丸呑みされる寸前でタモに収める。このサメ、終日磯の廻りをうろうろしていたようだ。おまけに目の前に大きな亀も数回浮き、戦意喪失させられてしまった。 この日は他の磯は釣りにならなかったところがほとんどで、我々は一番良い釣り座にいたようだったが、釣果は芳しくなかった。O氏が3号ハリスを切られるのが1回あっただけで、大物の気配はなかった。結果、O氏30〜43cmグレ3匹、T氏と私は35cmグレ各1匹ずつ。釣れなかったのはサメと亀のせいにしておこう。 港に戻って船長に聞くと「明日の本島回りは港の出口しか釣りにならないでよ」とのこと。明日も今日の強風が続くらしい。明日はミツバエで60尾長をと思っていたのだが無理のようなので鵜来島を諦める。家本渡船さんのHPに掲載される写真を撮ってもらった後、29日は菰淵へ転身することにする。写真は帰りの船の中から撮った海の様子。波で柏島の幸島が隠れるほど。船は激しいピッチングとローリングを繰り返す。皆さんは船酔いで完全にダウンでしたが、私には心地よい揺れでありました。 |
平成18年11月26日 御五神 イマバリ なんやかんやとあって、久しぶりの磯釣りであります。情報では御五神が良さそうなので、雨予報で渋るT氏、O氏を強引に誘っての釣行となりました。 朝、雨は降っていない。しかし渡船が御五神に近づくにつれ、うねりが大きくなってくる。これは・・・と思っていると案の定、御五神の磯は真っ白。大きなウネリが一級磯の多くを乗り越えている。「上がる磯 あるんかいなあ」と思うが、抽選番号の中では上がれる磯はイマバリしかない。「全員上がれ」と船長の声、「えっ 全員」、なんと10人がイマバリへ上がる。他の磯が使えないから仕方ないか。今日、渡船は11隻来ていたが、抽選後に帰った船もあったそうだ。上がる磯があっただけでも良しとしようか。 小潮廻りの登り潮が丸バエ方向に流れている。いい感じの潮だ。これは釣れる。40cm爆釣の予感がする。しかし予感がしたのは最初だけ。エサトリも見えない。黙々と仕掛けを打ち直して潮に乗せて流す作業を繰り返す。曇り空用の黄色いウキはただ流れるだけ。雨がぽつりぽつりと落ちてきた。雨足の激しいときもある。満潮近くなると足下を波が洗う。雨は降る降る城ヶ島の磯に〜、愛媛の磯雨は利休鼠なんてもんじゃない。時折、猫や犬も落ちてくる。首元から雨が染み込み冷たい。ウキは消し込まない。愛媛の果てまで来て、なんでこんなことしてるんだろう、とは思わない。ただひたすらにウキを流す。それだけで楽しい。 朝7時から午後1時まで、休憩したのは2回水を飲んだだけ。6時間沈まないウキとの付き合いでした。結果、アタリ無しのボーズ。T氏は鯖とガガネ1匹ずつ。O氏は32cmグレ1匹を釣った。この悪条件の中でさすがです。釣果こそなかったが、ここ1か月の疲労感とは違った、心地よい身体の疲労感に満足しています。次回は、グレを釣りに行く。 |