平成14年12月24日 御五神 西の2番

 さあ二日目,土産は出来ているので今日は大物狙い。昨日の寝床4番に上がるチャンスはあったが見送ることにして御五神の西へ行く。西ではヒラマサが回遊しているとのこと,ヒラマサの用意はして来ている。今日は何でも来いの釣りだ。
 3人一緒に上がったのは一番沖の西の2番,速い上り潮が大物の予感を感じさせてくれる。とりあえずは様子見に1.7号ハリスで始める。ところがエサトリはいるにはいるが何となく活性が低い。昨日グレの絨毯を見ているだけに,何も見えない海中に期待感は次第に絶望感へと変わっていく。
 10時の磯代わりでT氏O氏の二人は西の2番を諦めるが,私は一人で頑張ることにする。良い潮取りに期待を寄せていると,程なく来た,1号竿が根本から曲がる。1.7号ハリスでは無理か,いや何とか持ちこたえられそう。大きい,引きの強さで解る。この快感,そのために遠路はるばる来ているのだ。しかしふっと軽くなる。針ハズレ。あーあ惜しい。
 そして続いてすぐに来た。これも同じ引き,大きい。上がってきたのはアイゴ,しかしその巨大なこと,こんなアイゴ見たこと無い。いや今見た。45cmあった。よく1.7号で獲れたものだ。そして続いてまた針ハズレ。どうもアイゴの群れがいるらしい。それも巨大アイゴが。
 私はアイゴ釣り大好き人間,これを見逃す手はない。急いで竿を1.7号に変え,ハリス2.5号で得意の胴つき3本仕掛けを作る。アイゴがいるなら必ず釣れるはず,さあ来い。
 細い棒ウキが消し込む。すぐに来た。今度は太いハリス,切られる心配はない。力強い引きに頭の中は真っ白。これも43cmのアイゴに大満足。針ハズレもあったがなんとか5匹取り込む。どれも40cmクラスだもから,もう最高。
 午後,潮が変わり釣れなくなるが,胴つき仕掛けで通す。水温が下がったか,エサトリもいなくなる。エサトリは何処に? ウキ下を次第に下げていき,竿2本の深さでエサが無くなる。ポイントはこの深さだ。そこで頑張っていると来た。ぐーんと竿が曲がるがアイゴほどではない。なんと37cmのタイだった。そういえば御五神はタイ釣りでも有名,タイがいるんだ。
 そして納竿30分前,細い棒ウキが一瞬に消え,ドスンという感じの強烈なアタリが手元に伝わる。2.5号ハリスで闘う相手でないのは瞬間に解る。しかしなんとか数秒ほど持ちこたえるがハリス切れ。いや3号のリール糸から切れていた。釣行前に巻き替えたばかりなのに。
 時計を見ると1時35分,納竿は2時だが西の端にいるので撤収は一番早い。時間は15分くらいしか残っていない。急いで2.5号竿を取り出し,卵大の大きなウキにハリス4号で胴つき仕掛けを作る。針は1本だけ。3本針を作っている時間がない。残り時間は10分。
 エサを付け投入,ウキが馴染んだとき,ごぼっと言う感じで大きなウキが一瞬にして消し込む。来た,2.5号竿が根本から満月になる。沖の島で巨大な青ブダイにも負けなかった仕掛けだ。心配はないはず。最初のひとのしを耐えるが,相手は何度も締め込みながら徐々に左沖へ,糸を出して竿を立てるが止まらないパワー。そして強烈な締め込み,ふっと竿が跳ね上がる。切られた。
 軽くなったリールを巻きながら,打ちのめされた虚脱感が全身を覆う。4号ハリスを切られるなんて,信じられない現実に呆然となってしまう。遠くに迎えの渡船が見えている。道具を仕舞うのにも力が入らない。80cmタイかヒラマサか,西の2番を離れながら渡船の中で御五神再挑戦を決意する。
 他の二人は寝床5番へ変わったそう,二人とも2匹づつのグレを釣り満足顔。特にO氏は43cmグレを釣り,今回のグレ大物賞でした。皆さんそれぞれに釣果をあげ,大満足の御五神釣行でした。

平成14年12月23日 御五神 寝床4番

 今日から御五神二日釣りの始まり。久しぶりの県外遠征に胸躍らせて高速道路を西進する。御五神も近くなった。同行はいつものT氏とO氏。快速船から御五神の勇姿が見え始めると気持ちは自然と高ぶってくる。
 船は最初寝床4番に付けるが,釣り客8名,誰も登磯しない。それなら我々がと3名で上がる。今一番釣れている寝床4番,ここに上がらない手はない。潮は早い上り潮,いいよ条件は最高。
 そして第一遠目いきなりO氏の竿が曲がる。36cmグレ,O氏満面の笑み。続いてT氏,竿が満月,何度も締め込まれ,ふっと竿が戻る。あーハリス切れ。2.5号を切っていく魚,小さくはなかった,悔しがるT氏を横目に,私にはアタリ無し。
 陽が上がると,足下にグレが見える。それも半端な数ではない。ごうごうと流れる潮のたるみに無数のグレ,グレで水中の色が変わるほどいる。すごいなあ,さすがは御五神,この光景を見るだけでも満足・・・なんて思わないよ。釣れなければ意味がない,釣りに来てるんだからな。
 しかし喰わない,ハリス2.5号では無理か,牟岐のグレ以上にスレたグレ子ちゃんだ。それなら奥の手,ハリス1.2号だい。これで喰わないなんて許せない。竿を1号に変え再開する。そしたらすぐに来た,ウキが消し込む。柔らかい竿が満月。ふむふむ,思惑通り,どうだスレたグレ子ちゃん,まいったか。
 35cmに思わず笑みが漏れる。連続3匹を釣ったあと強いアタリが,これは40cmオーバー間違いない。細ハリスで無理は出来ない,慎重なやりとりをするもハリス切れ。仕方ないか,1.2号で獲れる相手ではなかった。
 大物に備えハリスを1.5号に変える。これで40cmクラスは大丈夫だろう。そしたらすぐに来た,先ほどと同じような引き。今度は大丈夫,41cmグレ。ねらい通り,嬉しいなあ。1.2号と1.5号の差は大きい。1.5号では入れ喰いとはいかないまでも,ぽつぽつと釣れるので,このまま通すことにする。
 2号と2.5号ハリスの二人は芳しくない模様。二人は釣り座を移動して来て,ハリス1.5号で一緒に釣ることに。足下にはグレの絨毯,しかしこれも次第にスレて来て喰いが落ち,納竿となる。私12匹,O氏6匹,T氏4匹。ハリスの太さの差だったか。型は皆さん30〜40cmくらいでした。
 で,帰りに一文字に上げてもらう。ここも30cmグレが釣れる時もあるらしい。しかし今日は駄目,無数のアジ,アジ,アジ,どこもアジだらけ。O氏は当然のようにイカ釣りを開始,仕掛けは自作のオリジナル仕掛け。ほどなくイカを釣るからすごい人だ。T氏はなんとタモを取り出してアジをすくっている。2〜3匹ずつ面白いようにタモに入っている。ハゲなら解るがアジをタモですくうなんて初めて見た。私は,ひたすらに一本釣り,アジの塩焼きも美味いからね。
 夜,民宿でわいわいと今日の釣り談義が弾む。夕食に出して下さった大きなウニに感激,石鯛の餌には大きすぎるとのことで食卓へ。一個で口いっぱいに広がるくらいに大きいウニ,こんなの寿司屋でいくらするかなあなんて言い合い,ウニをたらふく食べる。これも釣り旅行の楽しみ,民宿のご主人さん,ありがとうございました。

平成14年12月15日 津島 大バエ東

 昨夜は忘年会、だが二次会は栄町ネオン川の誘惑を断ち切り、強引にO氏を誘って今日の釣行とする。早朝、いつもの吉野丸渡船場に着くと兵庫県からの団体さんがいて津島行きは吉野丸は二隻とのこと。今日は日曜日、皆さん楽しみに来ています。最近の情報では釣れる期待は大。
 津島へ着くと渡船は9隻、白クジは2つ。7番は無いに等しいので実質は3つがスカ。牟岐方式、運を天に任すしかない。しかしこれが牟岐方式の良いところ、県外客も、地元の常連も、初めての人も、みんなが同じ、フェア−な礒上りです。誰も文句は言わない、私はこの方式が大好きです。
 牟岐方式は、まず船内クジから。我が船内客は10名、クジは・・・私は6番、O氏はなんと10番、0はいらんわ、1だけでいいわ・・・あ-あと溜息。しかし磯クジさえ良ければ・・・6番 6番 佐尾山、サンゴ 引いて・・・船内のみんなが祈る。だがその磯クジも 白クジ。あ-あ 今日は終わった。牟岐方式、残酷でもあります。
 船長は2番大バエへ船を回す。仕方ない当然でしょう。オオバエの裏からクジの順番に降りていく。これも仕方ない、何たって白クジだから。しかし異変が、オオバエのお客さんは5名だった。オチへ2人、スベリへ2人、胴へ1人と上がり、なんと東が空いている。裏から上がっていた我が船には残り5名。皆さんクジは? 7、8、9番それにO氏の10番。なんと私の6番が一番良い。それなら、すみません、オオバエ東へ上がらせてもらいます、と O氏と一緒に上がる。
 超のつく一級磯オオバエ東だ、こんなクジで上がれるとは思ってもみなかった。ふふふ 釣れるよ。潮は緩い上り、足元から大島に向けて潮がとっている。条件は最高に良い。メガドライ1号、ハリス1.5号で始めるが、・・・が・・・エサトリは見えない、しかしエサはウキが馴染んだら無くなっている。タナが深い証拠か。
 そのうち来るよといつものパタ−ンだが全く反応無し。9時頃ケ−タイが鳴る、重ちゃんからだ。どうですか? ですが、ダメ、アタリ無し。重ちゃんも不調の様子。重ちゃんの船は今日も8番クジですって、大島は最高の夢の8番、ヤカタ、ヒッツキをを捨てて港の中でイカを狙う意気込みに脱帽しました。まさに釣り師、重ちゃん、ここにありです。誰も真似は出来ない。
 で、オオバエ東はどうかと言いますと、O氏が30cmグレ1匹。私はアイゴ1匹。バラシ3匹。巨大なのに根に持ち込まれたのが悔しい。ちょっとした油断、糸が出てしまった。逃がした魚はいつもながら大きい。
 まあ こんなもんでしょうかね。またいつか釣れるときもあるさ。来週は県外遠征の予定。とりあえず愛媛県は御五神の二日釣り。年明けには沖の島あたりを。夢は果てしない。  

平成14年11月17日 由岐の筏

 最近日曜日ごとに釣行しているので、今日はゆっくりと家でパソコンで遊ぼうかなと思ったが、朝起きてみると上天気。これなら家でじっとしてられない。父を誘い、由岐の筏へ行く。時間は9時前、筏は釣り人二人が2号筏へ。1号筏は誰もいない。父と二人で貸し切りだ。
 私は今日は重ちゃんに負けないようアオリイカ釣りに徹するつもり。アジは15匹購入、1匹40円だから安いもの。さらに3匹をおまけにくれた。気前いいねえ由岐の漁師さんは。竿はウキ下3ヒロと5ヒロの二本を出す。
 昨日はイカ仕掛けで大きなヒラメが釣れたそう。その期待も込めて深いタナも試みることにする。そして5分後、3ヒロの竿のウキが沈む。来た来た、おもむろに竿をあおるとグ−ンと手応え。仕掛けは私のオリジナル仕掛け、バレることはないと信じている。その通り、眼に針掛かりして1匹目をゲット。幸先いいなあ。
 1時間後、今度は5ヒロの竿のウキが消える。これもゲット、胴に針が掛かり、外れる心配なし。そしてすぐに3ヒロの竿に3匹目が来る。これも針が頭にがっしりと掛かっている。私のオリジナル仕掛け、ふふふ重ちゃんすごい仕掛けでしょう。バラシなしだ。
 しかし笑ったのはここまで、それからは全くのアタリなし。どうも近くにいるイカを釣ってしまえば、供給がないみたい。イカ用の竿はそのままにして、午後からはカツオ釣りに転身。
 父はずっとカツオ狙いだが全くのアタリ無し。昼前までに持ってきたビ−ルと酒を二人で飲み干し、ちょっと酔っぱらい気分。「カツオの時期は終わってるからなあ」と、エサトリも全くいない海にひたすらオキアミを撒いていると、納竿前の2時半過ぎ、カツオが回遊してきた。
 バシャバシャと海面を跳ねるカツオ、入れ食いだ。この前のより一回り大きくなっている感じ、それもスマカツオばかり。貸し切り状態の筏で父と二人でわいわいと騒ぐこと十数分、強いカツオの引きを堪能しました。
 オリジナル仕掛けでイカも釣れたし、こんな遅い時期にカツオの引きも堪能できたし、あ- 面白かった。  

平成14年11月10日 木岐 小赤バエ

 津島の団体客にけられ、どこへ行こうかとO氏と相談するも決まらず、今朝まで持ち越し、8時ころ、木岐に行こうかと決定する。二人とも今日は朝一からの出陣の意気込みはない。とい言うわけで、ゆっくりと木岐へ釣行する。
 木岐の礒は10年ぶりくらいかな、懐かしい。広い木岐礒、どこかは空いているだろうとの感じ、渡船は「小赤バエ」へ。礒はいい、はたして魚は? いたいた、それも青アジがべっとり、どこに投げても青アジばかり。
 「これでは釣れんわ」とO氏、いきなりアジの泳がせ、狙いはアオリイカ、仕掛けはO氏オリジナル仕掛け。それも初めての試みらしい、しかし来た、アオリが。すごいね、オリジナル仕掛けで初ヒットだから。胴長20cmだが、O氏は面々の笑み。その後すぐに竿が満月、「これは大きい」とO氏、上がってこない。それもそのはず、なんとハマチでした。1.7号を切られ、残念。
 私は、こんな時は胴付き仕掛けしかない、との決断。しかしエサトリが多すぎる。胴付き仕掛けでも10秒と持たない。これではお手上げ。三回ほど得体の知れない強烈な締め込みがあったが、全て針ハズレ。アイゴだろうな。これを釣ろうと思ったのだが、残念。
 と言うわけで、今日はのんびりと、心地よい秋の陽光を受け、礒の香りを満喫した一日でした。・・・・のんびりとした釣り、これもいい・・・だが何か物足りない・・・・来週は絶対に津島だ。

平成14年11月3日 由岐の筏

 今日は由岐の筏で、父、私、次男の息子の三代でカツオ釣り大会。朝6時開始するが、この前と同じように全く釣れない。いつ上げてもエサが残っている。「カツオ釣れるから行こう」と息子を誘った手前、せめて息子に釣れて欲しいと願うが、海中には生命反応なしが続く。
 願いが叶ったか、8時過ぎに息子の竿が締め込まれる。カツオ釣りは初めての息子、その引きの強さにワ−ワ−言っている。それもそのはず、上がってきたのは38cmのスマカツオ、丸々と肥えて美味そう。
 それからは釣れるのは息子ばかり、まあいいか、息子が喜んでるから。しかし、その理由は解る気がする。息子はフカセ釣り、私と父は胴付きの3本針仕掛け。喰いの悪いときはフカセには叶わないだろう。と言うことで私もフカセに変える。そうしたら来た、丸々と肥えた38cmのスマカツオ。今夜の刺身が脳裏をよぎる。
 10時時点で、息子5匹、私2匹、父0匹。胴付き仕掛けで頑張っている父はアタリ無し。「昼から釣れるわ」と言うが、先日のようには釣れなかった。カツオが回遊してくれば、ぽつりぽつりと釣れるだけだった。それもメジカが多くなる。父はどうしたわけかメジカばかり。
 結局、息子7匹、私6匹、父5匹で息子の優勝。「面白かったわ」と笑みを浮かべる息子の顔が見れただけでも良しとしよう。由岐の筏もそろそろ終わりのようだ。これからは本格的に礒のグレ釣りに転じられる。
 この写真の中で何匹スマカツオがいるか見分けられた方は、カツオ釣りの通の方。はたして何匹いるでしょうか? ちなみに10月27日のカツオでは何匹でしょうか? 写真で見分けられます。 正解(11月3日は8匹、10月27日は10匹です)  

平成14年10月30日 阿部 トビツ

 今日、午後から阿部へ釣行する。出船時、帰っている釣り人が数名いる。今絶好調の阿部礒のつもりだがどうしたのだろうか、ク−ラ−満タンなのだろうか、そんな期待とは逆。船頭さんが言うには、「昨日まで爆釣だったのだが、今日は潮が悪い、全然釣れん」ですって、よくあるパタ−ン。
 午後1時、渡船はヌクマルへ向かう。そして横の「トビツ」、満潮前なので海抜は頂上で50cmくらい、いや、それもないかも知れない。ウネリはないが、今日は北東の風が強い。波シブキがはるか上まで上がっている。「行くか?」「うん行く」私はこの一言、いつものO氏も一緒に上がる。
 しかしトビツはすごかった。潮は登り、と言うことは風に向かって釣らねばならない。ばしゃっ と波が打ち寄せる度に頭からずぶ濡れ。うねりがないので危険はないが、時折、風波で礒全体が白い波に水没してしまう時もある。とにかく風が強い。メガネがすぐに潮で見えなくなるが、すぐに次の波で綺麗に洗われる。こんな釣り、初めて。首もとから塩水が胸へ腹へと入ってくる。手は寒さでかじかみ、まるで真冬の釣りそのもの。  しかし礒はいい、ここにグレがいなくて何処にいる。「モトバエ」との水道を登り潮に乗せ、2ヒロから始める。数投目ウキが消し込む。竿はメガドライ1号、ハリスは昨日の自信の1.2号。満月になった竿に満足、しかし30cmサンタ。まあいいや、魚はいるんだ。フグが数匹、その後ピタッとアタリがなくなり、いつ上げてもエサが残る。ウキ下を下げざるを得ない。2.5ヒロから3ヒロ、4ヒロ、そしてエサが無くなり始める、エサトリの棚、ここがポイント。
 打ち寄せる波に顔を避けていると、うん ウキは・・・何処・・・ない、メガネが曇って見えない。突然グ−ンと竿が引ったくられる。来たっ 竿を立てると竿の根元から絞り込まれる、そして手前のシモリに根掛かり。あ-あ 波さえ無ければと悔やまれる。何時の時も逃がした魚は大きい。
 隣のO氏は悔やむことしきり。「こんな礒に来たくなかった」「寒い ずぶ濡れ エサがつけれん」ですって。みんな私の責任です。しかし釣り巧者なO氏、「ヌクマル」との水道できちんと35cmグレを釣った。さすがです。そして納竿前、強烈なアタリ、2号竿が根元から締め込まれている。彼のハリスは2号、O氏曰く「これを獲るための2号ハリスだ」と。私も納得、私の1.2号が恥ずかしい、O氏頑張れ。だが魚は大きかった、2号ハリスを切られてしまった。
 なんやかんやで、ずぶ濡れ、寒い、冷たい、逃がした魚、・・・・ いろいろあった半日でした。しかし「トビツ」はいい礒ですね。今度機会があればぜひ上がりたい磯です。
 こんどの連休、3日は由岐の筏、父、私、息子の親子孫の3代でカツオ釣り大会です。4日は津島かな?  

平成14年10月29日 中林 イセコバエ

 午後3時間ほど時間があったので中林へ行ってみる。家でゴロゴロしているより礒がいい。先客4名が磯上がりしているが、礒はがら空き。何処に行こうかと船頭さんと相談するが、アジが多いので、どことも芳しくないとのこと。「グレを釣りたいんだけど」「イセコバエへ行くか」と、先日と同じ「イセコバエ」へ上がる。時間は午後の1時、納竿まで3時間、さあ、何匹釣れるかな。
 潮は満潮から引き、先日は綺麗な払い出しがあったが、今日は逆の潮。手前へと流れてくる。良くないなあと思いつつ投入するが、なんとエサトリがいない。いつ上げてもエサがある。まるで真冬の釣りみたい。「あ-あ これではなあ」と思いつつ、時間ばかりが経過する。今日は3時間しかないのよ、早く来て。その思いが叶ったか、午後2時を過ぎた頃、ウキが消し込む。
 来た、グレの心地よい引きだ。メガドライ1号が満月、ハリスは1.2号。心配ない。上がってきたのは30cmグレ、これを釣りに来たんだよ。さあ 続いておいで。おいで・・・おいで・・・来ない。また何時上げてもエサがある。
 そして3時を回った頃、再びウキが消し込む。いきなり竿がのされ、糸が出る。これは大きい、ボラではない、グレの引きとは違う。下へ下へとがんがんと潜り、そして沖へ走る。チヌだ、間違いない。それも、とてつもなく大きい。最初の締め込みを耐え、ゆっくりと手元に寄せてくる、ギラッと底で銀色に輝いた魚体にチヌを確信。
 1.2号ハリスで無理か、しかし竿は1号、大丈夫だろう。水面下で巨大なチヌが姿を見せる、大きい、50cmは軽く超えているみたい。横腹を返し左沖へ動く、竿を寝かし右へ戻すの繰り返し。浮いてこない、竿が曲がるだけ。そして突然ふわっと軽くなる。あ-あ 切られたか と思ったが針ハズレ。惜しいなあ・・・チヌ釣りは好まないが、今日、このチヌは釣りたかった。逃がした魚はいつもながら大きい。
 夕方になりボラの猛攻に会う。50cmオ−バ−のボラに対して、1.2号ハリスがどれだけ耐えうるかを試す。1.2号って強いなあ、締め込んだまま強引に竿をあおっても切られない。竿が1号だからかなあ、とにかく強い。これなら40cmグレでも切られないと思うが、ボラとは違うでしょうな。
 写真は30cmグレの刺身、我が妻が料理すると、これだけしか身が残らない。・・・・・と言いたいが止めておこう。今日は料理してくれただけでも感謝、感謝。普段は釣ってきた魚は私が料理役なのであります。
 明日も午後に時間があるので磯釣り予定。明日は阿部へ行きます。目標は25〜30cmグレを10匹。はたして釣れるかな?

平成14年10月27日 由岐の筏

 今日は1年ぶりの由岐の筏。朝6時に釣り始めるが、いつ上げてもエサがある。エサトリもいない。筏でカツオが釣れていると言うのは本当だろうかと疑いたくなる。初めてウキが消し込んだのは9時過ぎ。30cm余りのカツオだった。やっと来た。しかし2匹目が釣れたのは11時くらい。父は全くアタリ無し。あ-あ 今日はこれで終わりだわと二人で出るのは溜息ばかり。
 ところが2時を過ぎた頃、辺り一面カツオの群、入れ食いが始まる。ギュ−ンと締め込む引きはカツオ独特の引き、二人でワイワイ言いながら忙しい。走らせればいくらでも走るのでゴボウ抜き。ハリスは3号、強引に引き抜くが切られるのもいる。惜しいなどと言ってる間はない。釣るのに忙しい。群がいなくなるとアタリなしだが、群はすぐに寄ってくる。また入れ食い・・・・あ-疲れた。腕が痛い。
 で、父と二人で28〜37cmを32匹でした。予定通りの釣果と言うところです。由岐の筏、今カツオが釣れていますよ。

平成14年10月20日 牟岐津島

 今、絶好調の牟岐は津島へ釣行する。天気予報は雨、波は2m、朝、低気圧が通過するそう。はたして津島で礒上がりが出来るかどうか、微妙な条件。しかし、いつもの吉野丸が礒を見回ったら、1番、朝鮮、オオバエ、クレ石、ワレ、そしてサンゴは何とか礒上がりが出来そうな様子。
 渡船は日曜日というのに3隻しかいない。皆さん天気予報を見て敬遠したのだろう。絶好の条件に出会わせた。ところが変なおじさんがいた。「大島へ行こう」だって。大島へ行きたいなら大島行きの渡船に乗れば良いのに、この船は津島行きなのよ。今日みたいな津島も珍しい、絶好の機会なのに、水を刺す釣り客がいた。もちろん、船長は無視、そして小声で一言「今日の津島は何処でも釣れるわ、あほう言うな」、賛成です。
 船は3隻、ジャンケンで何処でもどうぞ。我が船はクレ石とワレ、サンゴ廻りに決める。他の船は1番廻りとオオバエへ行った。船内客は9名、我々は同行のT氏、O氏と私の3名、船内クジは、なんと6、7、9番。もう最悪。しかし礒はがら空き、心配ない。
 で、我々3人はワレへ上がる。そのとき、大波に私のバッカンが洗われる。撒き餌の3分の2が流されてしまった。磯釣り40年、初体験です。隣のT氏の撒き餌で釣るが釣れない。エサトリの猛攻、まいった。
 9時の磯変わりで「ウ」へ変わる。佐尾山と迷ったが、好調が伝えられている「ウ」を選ぶ。佐尾山にも礒代わりの人が乗る、当然だな。ウでの第一投、いきなりウキが消し込み35cmのシマアジ、ワ−、シマアジ、美味い。第一印象でした。それからは小グレとイサギのアタリに磯釣りを満喫。11時頃、佐尾山へ上がっていた「大島・・・云々」の人が礒代わりした、佐尾山から変わるなんて信じられないが、現実。ベラ2匹だったそう。
 12時前、誰もいない佐尾山にT氏とO氏が磯上がり、20〜23cmを入れ食い、その中でO氏は38cmの尾長を釣り、満面の笑み。釣れるはずだよね、なんたって名礁、佐尾山だ。私の「ウ」は写真の釣果、40匹は無理だったけれど、まあ、良しとしますか。

平成14年10月14日 中林

 朝ゆっくりと起きる。昨日のオキアミが残っているので、それを撒きに亀崎に行くつもりだが、もし中林が磯渡ししているならそちらも良いかなと思案する。時間は9時前。とりあえず中林の渡船場まで行ってみる。家から10分、良いところに住んでいるものだなと、今更ながらに両親に感謝する。
 中林は少し押し上げ波が残っているが昨日ほどではない。渡船は出ている。それならと即座に渡船に乗り込む。時間が遅いので一級磯は無理。しかし今好調の中林礒、どこでも大丈夫だろう。「グレを釣りたい」と船頭さんに言うと、連れていってくれたのは「小根津」近くの小さな独立礒。イセコバエかと思ったがそうではない無名礒。
 しかしこの礒は覚えている。子供の頃、アワビやサザエを獲りに泳いできた礒群の一つだ。懐かしい情景が思い起こされる。もうあの時代から40年余りにも過ぎている。歳をとったものだと感慨に耽りながら仕掛けを作り、釣り始める。
 いきなりウキが消し込む・・・はなかった。なんとエサトリもいない。今の時期、エサトリくらいはいるものだが、いつ上げてもエサが残っている。「あ-あ こんな無名礒」と思うこと1時間、ウキが消し込む。メガドライ1号が満月になる。ハリスは1.2号、なんとか持ちこたえられる。上がってきたのは40cmのチヌ。私はチヌ釣りは好まないが、釣れてしまったのは仕方ない。しかし、笑みが漏れるのが本音。
 潮は小潮回り、半ばまで満ちてきた頃、グレの入れ食いが始まる。中林で小グレが釣れていると聞いていたが、予想していた手のひらサイズではない。25〜30cmの本格的なグレ。これなら県南礒へ行く必要はない。グレ独特の引き、久しぶりだわ。嬉しいな、これを釣りに来たんだよ。ウキ下は2ヒロ、心地よく消し込むウキに、久しぶりの磯釣りを堪能しました。
 午後から潮が満ち、期待を寄せるが、釣れるのはボラばかり。10匹余り釣ったが、父が好きなので4匹を持ち帰る。しかし中林のボラは大きいのがいる。1mは充分にあるようなのがウキの下で舞うのは壮観だ。そのでかいのが一度喰ってきたが、ギュ−ンと締め込まれ、糸を出しながら切られてしまった。1.2号ハリスでは、当然だな。
 今日、離岸堤に上がっていた人がグレばかりを20匹くらい釣っていました。30cm前後で最大は35cmはありました。その他の人は、30cm前後のチヌを2〜3匹、グレを5匹くらいが平均でした。チヌは多い人で10匹くらい釣っていたようです。中林礒、今が絶好調のようです。
 徳島の秋礒、これからが本番です。来週はどこに行こうか迷います。由岐の筏も呼んでいるし、牟岐の津島も行かなければ、中林も面白い。楽しい楽しい秋礒の始まりです。