オトリは予備を考えて6匹残してあった。我が家の水は地下水なので水温は低く、弱っていたオトリも元気になるのだが、釣り場の水温は26〜27度。そこに浸すと鮎にとっては熱湯に入浴するようなものでしょう。ゆっくりと馴染ませたつもりだが、6匹のうち2匹が白い腹を返した。残り4匹も弱々しい。大きい鮎から順にダウンしているようだ。 弱っている大きいオトリを使うか、元気なチビ鮎を使うか、いつもながら難しい判断です。活性の良いときには小型の元気鮎を上らせれば一発に掛かるが、活性の悪い時には効果は無いようです。そんなときは大きなオトリ鮎を使うほうが良い場合が多い。 そんなわけで23cmを泳がす。ゆっくりと上流に登り、野鮎が飛びついてきそうだが反応無し。そのうち白い腹を返しダウン。2番選手出動。これもヨタヨタと泳ぐだけ。元気は良いのだが野鮎を連れてこない。これもそのうちダウン。4番選手はメタボ腹、これでは期待無し。最後の5番選手出動。小型だが元気は良い。しかしこれも同じように泳いでいるだけ。 あかんわ。もうオトリが無い。明日は養殖オトリからかな。解禁日に買っただけ、なんとか天然鮎を繋いできたが終わりかなあ。なんて思いながら椅子に掛け、ぼんやりとしていたら、ギラリと光りギューンと上流に突っ走る。掛かったわ。23cmが背掛かりだ。 オトリが代われば、私は元気。鮎も元気。ほぼ入れ掛かり状態が続く。もし最後のオトリが代わっていなければ地獄。友釣りの非常な世界を味わっていた。ほんの紙一重の釣り。だから「悪魔の釣り」か、納得。 ギラリギューン連発で午後4時から6時までの2時間で14匹。18〜23cmがほぼ入れ掛かり状態。毎日釣っていればこんな日もあるわね。熱中症なんて眼じゃないわ、35度に負けないよ。明日も頑張ろう。 |