やっぱり イナバが一番
長年鮎釣りをしていると、会心の釣りを体験する機会が何度かある。単に数が出ると言うのではなく、終日、思惑通りの釣りが出来る。そんな釣りって、疲労感さえ心地よく感じられる。今日はそんな釣りのうちの一つ、会心の釣りでした。朝6時から夕方5時まで、時系列に記載してみます。 6::00-8:00 海部川 ・・・・・ 一度海部川へと思っていたのが実現しました。海部川のポイントはあまり知らないので、とりあえずグランド前へ朝6時に行ってみました。グランド前は昨年とはがらりと面影が変わっていたのには驚きました。水は綺麗に澄んでいて、まさに「清流」と言う名称が相応しい。綺麗すぎるのかどうかは知らないが、オトリを泳がせても元気に泳いでいるだけ。生命反応は全くなし。キラキラ、ギラリの勝浦川とは別世界だ。鮎がおらんわ、とのことで下流の吉野橋へ。ここで地元の手長エビ漁師さんに会い話を聞くことができた。「鮎はおらんでよ、毎日何人か来ちょるが、朝から夕方まで釣って、腕のいい人で10匹くらい。ほとんどの人はボーズでよ」。そうですか、とは溜息がでるだけ。しかし、せっかく来たのだから大きな岩の連なるポイントで釣ってみることにする。ちょうどイナバのナカノセを大きくした感じのポイント。ここに鮎がいないはずはない、ここにいなければ海部川には鮎はいない。で、臍まで立ち込んでオトリを送り込むと、いきなりガツン、居るじゃん。18cmが背掛かり。続いて2匹目も同サイズ。しかしそれで終わり。私が5分間くらいに2匹釣ったのを見ていた漁師さん曰く「あんた うまいなあ、誰もがみんなこの上の瀬で釣ってる、あんたの入ったところは誰も行かんぜよ」 あはっ 漁師さんに誉められた。こんな釣りはイナバで慣れてるんだが。嬉しいが、海部川へ見切りをつける。日券1500円が2時間でパーになったけど、状況を知っただけでいい、海部川に長居は無用。いざ、勝浦川へ転身だ。 10:00-15:00 勝浦川 飯谷・・・・・途中イナバを見てみるが釣り人は瀬に数人いるだけ、下流には誰もいない。イナバに入ろうかと迷ったが、飯谷の無愛想な鮎子ちゃんにも魅力ある。今日もいるいる無数の遊び鮎子ちゃんが一面に。海部川とは大違い。しかしこの鮎子ちゃん手強いのよね。勝浦川の鮎が嫌いなら、海部川の鮎ではどう? 今日は海部川の元気オトリを持っている。ちょっと浮気をしてみないかい、飯谷の鮎子ちゃん。川一面に群れている鮎子ちゃん、海部川の18cmにいきなり飛びついてきた。真黄っ黄の20cm背掛かりだ。これは群れ鮎ではなく縄張り鮎だ。それからはぽつりぽつりと掛かり退屈はしない。ここで10匹くらいか。 15:30-17:00 勝浦川 イナバ・・・・・午前に誰もいなかったので、ひょっとしたら爆釣があるかも知れないと、淡い期待を寄せてイナバに立ち寄ってみる。朝と同じようにナカノセ周辺には誰もいない。朝からオトリが入っていないかも知れない。もしそうなら、爆釣間違いなし。結果はすぐに出た。22cmの元気オトリが流芯に入ったと同時に、ギラッヒューンと数メートル掛かり鮎が突っ走る。おるでよ、綺麗に曲がった競技スペシャルが悲鳴をあげそうになる、23cmの背掛かり。それからは・・・・ふふふ・・・至福の1時間30分。広いイナバに唯一人、ガツン、ギューン、ドスン、ヒューン、表現もうないかな。バラシも多数、とにかく異様なほどに掛かるんです。取り込んだのは1時間半で12匹。これは釣り過ぎだ。5時が来たので明日に残しておこう。6時まで釣れば10匹追加出来る気配だったが。 元気オトリも確保できた。明日はイナバか飯谷か。嬉しい迷いです。 |