鮎 初釣り
今年の鮎は高知県安田川からの開始となりました。安田川って? 知らない、何処にあるの? 室戸岬を回った奈半利の近くらしい。なぜ初釣りを安田川にしたかは特に理由はない。勝浦川はまだ解禁なっていないし、海部川で釣る自信はなかったからです。初めての川もいいでしょう そんなわけで同僚のO氏と私、それに父の3人が安田川に着いたのは午前6時、オトリ店で釣り場を聞くも全く知らないから適当に川を見ながら釣り場を決めることにする。最初に入ったのは中流域のトロ場。つい最近まで10号ハリスを使っていたせいか、0.3号の水中糸の頼りないこと、こんなんで大丈夫? などと思ったりはしないが、稲妻をセット、さあ行け。道路から見てみると無数の鮎がいたのだが竿を出すとすっと消えてしまって反応無し。こりゃ場所を間違えたわ。早々に切り上げて下流の「ほたる公園」とかいう所へ。 ここの川相は良い。稲妻が最も得意とするポイントだ。オトリをゆっくりと泳がせれば掛かるはず、二匹目の元気な養殖鮎を上流に登らせると、来た、ガツンと手元に快感、そしてキラッと光って下流に走る。平成16年の初鮎だ。嬉しい、いいわあ、もう最高。ゆっくりとゆっくりと初鮎の引きを楽しんでからタモへ。18cmの綺麗な天然遡上鮎だ。可愛そうだが続いてオトリになってもらう。すぐにガツンと二匹目が。嬉しいなあ。ほんま、遠い所来た甲斐があった。で、ここで6匹の釣果。 午後からは写真の下流域へと移動する。鉄道が走っているすぐ上流だから海の近くみたい。ダメ元でオトリを泳がすと、いきなりガツンで嬉しい悲鳴。15cm前後の小型だが天然遡上の美しい体型は、どこかの川の成魚放流とは別の魚。トロ、チャラ、早瀬とポツリポツリと掛かって、ここで6匹追加、合計12匹でした。 O氏は6匹、父は3匹でしたが、皆さん初鮎の引きを堪能した一日でした。満足、満足。 ------------------------------------------------------ 安田川は遠い昔の郷愁に浸ることができる川でした。深い淵の小石の一つ一つまでも見える透明な水、川原に立つと忘れかけていた川の香り。 6〜7人の小学生が水着になって浅瀬で遊んでいる。男の子は水中眼鏡にタモ、まさに私の小学生時代そのまま、妙に懐かしく嬉しさがこみ上げてきました。女の子は川辺に水たまりを作り男の子の獲物を待っている。見ていると獲物はなかなか捕れないようだ。「おじちゃんゴリ釣ったらちょうだい」、鮎と言わないところがかわいい。「ほら釣ったよ」 私が水たまりに入れるときゃーきゃーと喜んでいた。高知はゴリがよく掛かる。 1時間ばかり水辺で遊んでから橋の下へ行ってみんなで着替えをし、遠くから「おじちゃん ありがとう」の弾んだ声を残して一緒に帰っていった。親に連れられて川遊びにやってくる最近の子供達とは違い、子供達だけで一緒に来て、一緒に遊んで、一緒に帰る。この子達が大人になっても、安田川で遊んだ記憶はずっと残ってることでしょう。すがすがしい気分で安田川をあとにしました。 |