鮎がいない どこへ消えた
1日の解禁日に鮎喰川の予定だったが台風の影響で今日になる。「見ジャクリ」挑戦は昨年より2回目、神山のT氏は「今年は来ても釣れないかも」とのこと。毎年のこの時期、一日で100匹近くを掛けているT氏だが今年は様子が違うらしい。 海部川も不調のようだし、1匹でも掛かればいいとのつもりで鮎喰川へ。O氏と一緒に朝5時に待ち合わせのポイントに行く。T氏は4時過ぎから釣っているが掛からないとのこと。「鮎の姿が見えない」らしい。そう言えば昨年来たときには無数の鮎が群れていた。そんな条件ですら10匹くらいしか掛けれなかった私とO氏は「これではよう掛けん」と意見が一致する。 T氏とO氏は釣り歩き、私は体調の心配もあり岩場に居座って掛けることにする。水は澄んでいるが鮎の姿は見えない中、ひたすらにシャクッていると18cmが掛かった。「見ジャクリ」でなく「見当ジャクリ」だ。でも掛かったら嬉しい、タモに入った初鮎に感動、「懐かしい これが鮎なんだ」。しばらくして2匹目が掛かるが、陽が上がってからは全く掛からず時間だけが過ぎていく。 そんなとき釣り歩いていた二人が帰ってくる。T氏9匹、O氏5匹とのこと。例年ならすでに40匹は超えているT氏だが、やはり不調なのか掛からないとのことでした。休憩してからO氏と二人で友釣りをすることにする。専用区は釣り人で満杯なので一般区に入る。浅い瀬が続くポイントで大石の周辺はコケが残っている。いかにも鮎が居そうなポイント。ここでオトリを泳がせる。 いよいよ今年の友釣り開始、稲妻をセット、胸がキュンと痛くなる。狭心症のせいかな? いや手術を終えたばかりだそんなはずはない、この胸の痛みは友釣りができる喜びからか。さあ行け 元気なオトリが上流に登る、目印がゆっくりと後を付いて登る。来るよ 今に来る グルッと目印が震えるアタリが・・・ン・・・来ない 来ない オトリは元気に登るだけ。 ポイントを変え、対岸のチャラに泳がせたとき 来た ギューンと目印が走る。激しく打つ心臓 頭の中は真っ白 来たよ 来た来た。ゆっくりためて20cmの背掛かりの引きを楽しむ。手術前、もう友釣りは出来ないかもと思ったりもしたが、病院のベッドで何度も脳裏に描いてきた光景が現実になっている。その嬉しさ、感激の1匹だ。思わず鮎の身体を撫でてみる。 もうこの1匹でいい、と終われば絵になるのだが。そんなことは一切思わないのも現実。すぐにオトリを取り替え泳がせる。ほどなく2匹目が掛かる。まずまずかななどと思っていると、それからはさっぱり掛からない。流芯、対岸と攻めるが全く反応なし。どうも2匹を釣ってしまえば供給がないみたい。 仕方なく釣り場を移動して専用区に入るが、ここでもアタリ無し。先客の釣り人曰く「昼前から4時間アタリ無し」だそう。下流にいる人は朝から2匹とのこと。皆さん良く似た釣果です。 見ジャクリを通したT氏は21匹、O氏は友釣りで3匹追加。まだコケの状態も悪く、芳しくなかった鮎喰川でした。心配なのは鮎の姿が見えなかったことです。T氏が言うには「出水の前には鮎が見えていた」そうです。鮎は何処へ行ってしまったのだろう? 15日解禁の勝浦川は鮎喰川みたいになっていないことを祈るだけです。 |