こんなものかなあ
朝6時、イナバはナカノセに立ってみると先週と同じ状況の様子、鮎が見えないので竿を出す気になれない。父と相談して上勝の様子を見ることにする。上勝は昨年とは違い、小さな土砂で埋め尽くされ、鮎の姿も昨年には遠く及ばない。渇水が進み水たまりのようなポイントで釣るのは好まないので再びイナバに戻ることにする。 午前7時、再びイナバはナカノセに立つ。そしてオトリを送り出すと、オトリがおかしい。まるでコケをはんでいるように時々キラリと腹を返す。欠陥オトリだなと思うやいなや、キラッ、ギュ−ンと目印が上流へ走る。そうか、追われていたんだと納得。20cmの背掛かり。磯釣りなら第一投目と言うところ、普通は爆釣の期待だが、この時、脳裏に不安がよぎる。 隣で釣っている父も同じ事を思ったよう、「その一匹で終わりだわ」だって。まさにその通り、不安は的中していた。二匹目が掛かったのは11時過ぎ、元気だった背掛かり鮎もよたよたになっていた。でも、前週よりは良いかな、と期待を込めて午後を待つが、昨夜の二日酔いで睡魔が襲う。 車の中で熟睡していると父に叩き起こされる、なんと私が眠っている間に、鮎が川一面に群れている。父はその間に20cmを二匹、バラシ三回、「早く 起きろ」の声は納得。眠っていた時間は二時間、そして再開。 オトリを送り出すやいなやガツン、なんたってナカノセ一面鮎だらけ、「群れ鮎でも間違って掛かるわな」とは私の感想。入れ掛かりで五匹くらい、それも時間がすぎると姿を消してしまう。群がいなくなるといつもの光景が戻り、あとは元気なオトリが泳いでいるだけ。 丁度その時間帯に「がまかつ名人」川人さんが来る。「今年の勝浦川で私の見ている前で二匹掛けたのは初めて見た」とのこと、父が掛けたがバラシでした。私が昼寝から目覚め朦朧としていた時でした。 夕方になってキラリキラリと群鮎が一面に広がる。「これを釣らなきゃ」とは私。そして来た、群鮎が。間違って掛かっているのかも知れないが、手前を根気よく泳がせていれば群鮎が掛かる。掛かれば元気なオトリと交換、そしたらまた掛かる。入れ掛かりとはいかないまでも何とか掛かる。 今の時期、難しい鮎釣りですが、10匹を越えれば良しとしましょうか。写真は父と二人での釣果です。ちょっと寂しいが、まあ、こんなものかな |